学びに向かう心と体を育てる教育実践 ― 心身調整を取り入れた授業づくりを通して ―
- gakkouyoga
- 5 日前
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がっこうヨガとは
「心と体を大切にする力を育む方法を学ぶこと」と定義し、
がっこうヨガは、学校生活における情緒的安定と健康的な運動習慣を育てる、教育課程に準じた総合的プログラムです。
時間割の中にヨガやマインドフルネスを位置づけ、子どもの発達段階や特性、学校の教育目標に基づいて【ねらい・目的】を明確に設定します。そして【ふりかえり】を大切にし、導入・展開・まとめのある授業として構成します。
エンカウンター、ソーシャルスキルトレーニング、スクールカウンセリングの視点も含め、教育機関で用いられる授業形態を踏まえた包括的な実践です。
近年、児童生徒を取り巻く環境の変化により、学習場面において情緒の不安定さや集中の困難さが見られることがあります。こうした状況の中、学習内容以前に、学習に向かうための心身の状態を整える取組の必要性が指摘されています。
がっこうヨガ推進委員会では、授業の一環として心身調整を取り入れ、学習環境および学習に向かう姿勢にどのような変化が見られるかを検討する研究や特別支援教育に活かすヨガやマインドフルネスのあり方を模索しています。
とりわけ不登校・神経発達症・愛着障害といった苦戦している子どもたちにも伝えたいヨガやマインドフルネスをお伝えしています。
がっこうヨガがもたらす3つの価値
① 子どもへの効果呼吸・ポーズ・ヨガゲームを通して「自己調整スキル」を育みます。これはSEL(社会性と情動の学習)にも通じる重要な力です。集中力や柔軟性だけでなく、「今の自分に気づき整える力」を育てます。
② 教職員のセルフケア短時間の実践でも、自律神経の調整や心身のリセットにつながります。先生方のバーンアウト予防にも寄与します。
③ 学校適応感・集団帰属意識「できる・できない」で評価されない時間を共有することが、安心できる集団づくりにつながります。
広げる際に大切なこと
教育関係者の方からよくいただく質問は、「どんな効果がありますか?」「具体的に何をするのですか?」というものです。
もちろん、集中力や柔軟性が高まるといった効果はあります。しかし、がっこうヨガの目的はそれだけではありません。
大切なのは、すでに学校で行われている教育活動を、“体と心の視点”から見直すことです。保健や総合、学級活動、自立活動などの時間に、ストレスとの向き合い方や自己調整の力を育てる視点を取り入れ、それを呼吸やポーズという、子どもが体験できる形にしていきます。
つまり、特別なことを増やすのではなく、今ある教育の中に「整える時間」を加える取り組みです。
明確にすること
・どの教育課程に位置づけるか
・時間設定(短時間〜通年)
・心理的効果か身体的効果かの優先順位
・子どものアセスメント
・事前の指導案作成
先生方とのイメージ共有が不可欠です。そして、先生たちが子どもたちに何を届けたいか、対話の中から<がっこうヨガプログラム>は検討され、一つひとつオーダーメイドです。
知っておきたい視点
体育や運動に苦手意識を持つ子どももいます。「痛い」「怖い」「できない」という体験の積み重ねが背景にある場合もあります。
がっこうヨガは「上手になる」よりも「今の自分を知る」時間。
評価から少し離れ、価値判断をせず心身を感じる体験を大切にします。
学ぶべきこと
子ども向けヨガは、大人向けとは異なります。
・発達理解・神経発達症への配慮・第二次性徴の身体変化・過伸張や代償動作への注意・運動習慣の二極化への理解
安全性と専門性が求められます。
作業療法士・理学療法士の助言も取り入れながら、指導案を深めています。
また、時間割に組み込むため、一般的なキッズヨガクラスよりも、短時間で集中とリラックスを導くシークエンス(流れ・展開)を工夫することや、個別の事例に合わせたカウンセリング要素を含むヨガの指導方法や、発達特性が多様な集団指導(場合によっては100名を超える児童生徒数)への集団指導を深めることが重要です。
少人数のヨガと、学級・学年・全校児童生徒合同の場合のヨガはまったく別物です。
空気の動き方、緊張の伝わり方、指示の届き方、安全管理の視点も大きく変わります。
臨床心理士や支援職の方は、個別支援や小集団の関わりには長けています。しかし、大人数を一斉に動かす身体的指導や空間設計は専門外であることも少なくありません。
一方、ヨガ指導者は、身体の使い方やポーズの展開には精通しています。けれども、発達特性・過覚醒・トラウマ反応・集団心理などへの配慮は、体系的に学ぶ機会が少ない場合があります。
この2つの観点どちらも学べるのが、がっこうヨガ推進委員会のカリキュラムRCYT95(キッズヨガ資格講座)であり、会員としての学びです。
導入のステップ
1 教育課程を選択する
2 管理職・教員と共有する
3 学校文化を知る
4 子どもを知る
5 指導案を準備する
本当に必要なのは・・・
◇集団の覚醒水準を読む力
◇声のトーン・間・言葉量の調整(インストラクション工夫)
◇動線と安全確保の設計と現場の先生やアシスタントの連携
◇参加しない子への配慮や軽減法
◇子どものアセスメントに基づいた“やらせない勇気”の判断
100名〜200名がいる場では、一人の緊張が全体に波及することもあります。
だからこそ、「ポーズができる」ことよりも空間を整える力が求められます。
共に学ぶ
学校行事、講演会、体育館での特別授業。依頼は増えているのに、大人数対応を体系的に学ぶ機会はほとんどありません。
<心理・教育の専門家は身体表現を><ヨガの先生は発達理解と集団心理>を
お互いが補い合う学びが、これから必要です。
書籍・動画で学ぶ
代表理事 太田の著書『イラスト版 子どもの発達サポートヨガ』や『自立活動・療育でいかす 心と体を整える「がっこうヨガ」ポーズ&プログラム』では、
教育心理発達とヨガ指導の視点を統合。
・教室でできるチェアヨガ
・体育館でのマットヨガ
・総合や学活で使えるヨガアクティビティ
・自立活動
・体育
・通級指導 などで実践可能な方法を紹介しています。
本を読みながら、そのまま動画で一緒に実践できます。がっこうヨガYouTubeで関連動画を公開中です。
最後に
がっこうヨガを広げる道は一つではありません。自分が何を大切にし、どんな想いで届けたいのか。真摯に伝えることで、道は思いがけない形で開けていきます。
個別相談やパンフレットもご活用ください。会員の方には研修・情報提供も行っています。
お問い合わせ・入会は公式サイト会員入会よりご検討ください。
会員限定ページでは、ヨガスライド、ヨガイラストの無料ダウンロード、限定ライブ配信、交流会の動画が視聴可能です。


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