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執筆者の写真gakkouyoga

東京都品川区日野第四小学校特別支援教室におけるヨガ実践・教員向け研修


 この度、代表理事太田千瑞からがっこうヨガ会員寺中が東京都品川区日野第四小学校にて、「がっこうヨガを特別支援教室・通級指導学級の指導へ活かす」の講義・研修のため、児童向けの特別授業と教職員向け研修をさせていただきました。


○児童向けヨガ授業


 こちらの学校では、当法人の講座に参加された先生がおられるため、実際の導入の工夫を熟知しておられ、ヨガについての導入を事前に行なっていただいており、大変スムーズにスタートができました。


 神経発達症などの傾向がある児童の中には、初めての人や初めての活動に馴染むまでに時間がかかる場合がありますが、当日はとてもスムーズで、日頃の先生方がわかりやすく説明してくださった上、学びを積み重ねておられる成果が見受けられました。


 今回は、姿勢保持が難しい児童や指示を最後まで注意を向けて聞くことが難しい児童が集中して最後まで授業に参加するためのヒントを提供できるように、


①はじめの会、②自己紹介、③ヨガ、④ふりかえりといった流れを作り、机と椅子を用意して、着席して行う場面とヨガマットの上で行う場面と作ることで、見通しを持たせることと参加する場所を視覚的に明示する工夫を先生方が考えて下さいました。




 




 特別支援教室(通級指導学級)においては、個別指導の場合と小集団指導(グループ指導)とで指導のあり方が異なりますが、それぞれの場面において、子ども向けのヨガやマインドフルネスを導入しておられました。 


 

○子どもたちの様子

 小集団への指導においては、時折、フェイントのような指示と動きを混ぜてヨガをしていました。

 ある児童は、みんなの輪に入りたいけれど、振る舞い方がまだわからないためか、表面的には、反抗的な態度につながっていました。呼吸法では難しい場面もありましたが、ヨガポーズをヨガグッズを使って、ゲームのように伝えた後の取り組み方や発言は、意欲が十分に伝わってきました。

 同世代の子ども同士では、どうしてもお互いに心の面が発達途中だから誤解するのでしょうが、ヨガの時間ではうまくペアポーズや並ばずともできるヨガポーズを通じて、参加しやすい工夫が多く見られました。

 ちず先生の笑顔や時々、距離を置いて、参加するまで待つ姿勢も勉強になりました。ヨガマットを子どもたちが自発的に丸めて、その上にあぐらになったり、呼吸の方法を自分で変えたりしたのは、自主性が高まったと捉えて良いと思います。

 授業終了後、教室から最後まで帰りたがらない児童がいました。わざと理由を言わずに教室の入り口や廊下でウロウロ。気になる姿ではありますが、授業のはじめの目つきではなく安心した場所から離れるのが惜しいという姿のように感じました。眉間の力は緩み、口元も緩んでいましたので、「またヨガしようね!」と声をかけると、即座に起き上がり「え?明日?また来る??」と瞳の色がまた変わりました。実際には、明日は来られない。次がいつかはまだ未定ではありますが、この一期一会だとしても、わずかの授業で触れ合えたこと、そしてそこでご自身が感じたことが糧になるとを願わざるを得ません。今回の授業で、認めてもらう体験、自分の心と体を見つめていく大切さを学んだのではないか、と思いました。


(レポート担当 がっこうヨガ 寺中)








○参加された先生方の感想

・注意をしないで、子どもたちが最終的に活動に向かって行けた所を見られてよかったと思います。

・エネルギーを発散し、心地良く落ち着いていく子どもたちの様子を見て、心と体のコントロールとして取り入れて行きたいと思いました。

・ヨガを授業に取り入れ、子どもたちが「自分の体の様子を知ること」「落ち着いている心の状態を経験すること」を目指して行きます。

・先生とのお話で、寝る前に5ついい事を思うということに取り組んでいます。

色々教えていただき、本当にありがとうございました。



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 体育マット運動前の体ほぐし運動として




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