2023年度、東京都田無特別支援学校、
”校内研究「学びに向かう心と体を整える」〜ヨガを授業に取り入れる〜”にて、
代表理事太田千瑞が教員研修を年間通して担当させていただきました。ご縁を頂いてから、体育における導入は1つの<がっこうヨガ>の形として確立されていた東京都田無特別支援学校。体育以外の教科において、学校全体の取り組みとして広げるタイミングに当法人も仲間入りさせていただきました。
「ヨガが初めてで、できるかしら?」「授業内に入れるとはどうしたら良いかしら?」という年度当初の不安や戸惑いはあるものの、管理職や鈴木指導教諭のご配慮もあり、各学年ごとの話し合いでは、導入場面の写真や動画、生徒の反応を双方向で確認しながら、指導のあり方や導入に際して、実践したからこそ見えてくる難しさを共有しました。
導入しやすさだけではなく、生徒たちが理解しやすい教材としては、ヨガカードとYoutubeを参考にしていただきました。
代表理事太田が生徒の様子から、教室で授業のはじめに取り入れやすい呼吸とヨガポーズの組み合わせを選択しました。
カード作成については、担当の先生方がそれぞれご意見を出して活用し、実施していただきました。
各学年でふりかえりをする際には、生徒の発達の程度や対応時に起きることを予想しながら、過去の実践でうまく行ったことのご発表の後に、代表理事太田がコメントさせていただきました。
実際に生徒が教室で実践している動画を拝見して、より生徒が理解しやすい声かけやどのようなポイントで生徒の様子を観察していく良いか、助言させていただきました。
生徒の変化や先生方の指導力アップの変化が見られ、年度後半になるにつれ、指導のあり方もかなり専門的になっていました。
研修の多くの時間は、知識のインプットだけでなく、ご自分の体を動かす実践を伴うものでしたので、
「肩こりがひどくて」「こんな簡単な動きも日々しようと思わなければしない」と先生方自身の体の状態を把握する時間ともなりました。体験することで、生徒の動きの観察ポイントや指示内容の工夫をお互いにアドバイスし合っている様子より、先生方の熱心さに心打たれました。
また、先生方同士の体の調子を整え合う雰囲気つくりもあり、各学年ごとの「穏やかな」雰囲気や関係性の構築にもつながっているように思いました。
信頼関係が深まることで、指導のあり方のアドバイスがしやすくなったり、お互いを労ったりでき、まさにヨガの”つなぐ”という目的の一つへ向かっていったのではないでしょうか。
生徒の変化としては、着席がスムーズになったり、担当教諭の指示に最後まで耳を傾けたりする様子が増えていき、先生方自身も驚いた様子でした。また、「今日、ヨガはないんですか?」と先生へ質問をしに来てくれたり、ヨガを担当してくれた先生を見ると、ゆっくり呼吸する動作を示したり、ヨガのポーズを目の前で取ったりするようになったそうです。
がっこうヨガ推進委員会が目指す<がっこうヨガ>とは、イベント的にヨガを導入するのではなく、年間の教育目標に合わせて、導入場面やねらいを定めて、授業として成立することを重要視しております。今回の研究に携われたことで、より<がっこうヨガ>のあり方が鮮明になってきました。授業の始まり、アイスブレイク、体つくり運動、先生方の心身のリフレッシュに・・・と、多層的に効果を感じられる<がっこうヨガ>が本質を損なわず、広がって欲しいと願っております。
参考になる田無特別支援学校指導教諭鈴木先生との
LIVE配信①は、こちらから
LIVE配信②は、こちらから
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参考になるYoutube動画:授業の始まりにオススメです
がっこうヨガ推進委員会
代表理事 太田
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