神経発達症への支援に活かす、チェアヨガ指導者養成講座
- 希 岡田
- 2月10日
- 読了時間: 7分
更新日:6月1日
ASDやADHDなど、神経発達症の特性をもつ子どもや大人への支援において、「体から整えるアプローチ」の重要性が、教育・医療・福祉の現場で注目されています。
本講座では、チェアヨガとマインドフルネスを通して、日常の支援にすぐ活かせる実践と、その背景にある理論、そして現場での伝え方(教授法)までを、2時間で体系的に学ぶ機会を設けました。

講座の特徴|理論・実践・教授法を一体で学ぶ
この講座は、「なぜ効果があるのか」→「実際に体験する」→「どう伝えるか」という流れを大切にしています。
単なるエクササイズ紹介ではなく、神経発達症の理解を土台にしたうえで、
✔ 落ち着き
✔ 集中
✔ 感情調整 を支えるための具体的な関わり方を学びます。
学べる内容
チェアヨガと環境設定
座ったままでできるチェアヨガの効果
教室・クリニックなど限られた環境での取り入れ方
神経発達症への具体的支援
特別支援対象の児童生徒への支援の実際
不眠や不注意を改善する呼吸とヨガポーズ
集中を促し、体幹を育てるヨガポーズの実践
感覚探求や衝動性が高い特性への工夫と配慮
感情調整とマインドフルネス
感情のコントロールを支える呼吸法の教授法
日常生活に活かしやすいマインドフルネスの実践
チェアヨガの魅力|受講者・実践者の声
チェアヨガは、座ったままで行えるため、クリニックや教室など、さまざまな現場で取り入れやすい点が大きな魅力です。
広いスペースや特別な準備が不要
限られた環境でも無理なく実践できる
ソーシャルスキルトレーニング(SST)の導入としても活用しやすい
活動の「メイン」ではなく、活動前の心と体の準備として取り入れられているケースも多くあります。
導入事例|現場での実践報告
実際の現場では、次のような形で活用されています。
授業前に取り入れることで、姿勢が整い、学習に入りやすくなった
休み明けなど、気持ちの切り替えが難しいタイミングで実践
掃除前に校内放送で呼吸を行い、落ち着いて活動に入れるようにしている
チェアヨガは、「特別な時間」ではなく、日常の流れの中で使える支援方法として、多くの現場に自然に根づき始めています。

講師紹介
講師:太田 千瑞
一般社団法人 がっこうヨガ推進委員会 代表理事
臨床心理士/公認心理師/臨床発達心理士
大学講師・高校スクールカウンセラー
教員・保護者向け研修 実績多数
心理・発達支援の専門性と、ヨガ・マインドフルネスの実践を融合し、教育現場に即した支援を行っています。
こんな方におすすめです
✅教室や支援の場で「落ち着き」「集中」に課題を感じている
✅言葉だけの支援に限界を感じている
✅ヨガやマインドフルネスを、現場で安全に活用したい
✅明日から使える支援の引き出しを増やしたい
◇参加者の声
・目的に沿った流れを教えてもらった
今までは、「こうなってほしいな」と考えながらとりあえず子どもの様子を見てなんとなくポーズをつなげていました。ただ、何かを与えるのではなく、子どもたちの内側をみる〈空間〉を与える安心安全の場所であるということを念頭に置くと、ただなんとなくから抜け出せると感じました。こちらの思いで子どもを動かさず、もっと一緒に味わっていきたいです。
・勇気を出してよかった! オンラインと迷いましたが、対面講座に参加して、良かったです。貴重な学びをありがとうございました。また、来年も参加したいです!
・子どもたちへの声かけが参考になった
先生の豊富なご経験による解説が、身に沁み入るようでした。
・導入しやすい! チェアヨガの手軽さが一番よかったです。自分の場所で出来る安心感、特別は用意や広いスペースが必要ないことなど、敷居が低くて気に入りました。通常の教室でもみんなで出来る、朝のルーティンとしても使えるなと感じました。
・今、ここに・・ヨガってやっぱりいい ヨガをやっていくと体がほぐれていくのが分かり体に空気が入っていくと毎度あくびがでます。体もリラックスしているんだなあと感じ最後の呼吸でははじめとは違い深い呼吸に代わっていました。
・ブレイクアウトが短い!
もっともっと実践練習をしたかったです。また、違う方ともペアになったりしてみたかったです。(オンライン参加)
・胸に響き「間違いない」と感じました
臨床心理士の仕事をしながら神経発達症の子たちと15年ほど実践を積み重ね、沢山の子が「薬を手放せた」「緘黙症の子が自分からヨガをしようとする、話したりするように」「摂食障害の子がからだの調子が良くなり体力つくりに」、保護者の方が「子育てをしやすくなった」など、変化・成長の様子に太田先生自身が感動している、この実践を多くの人と共に届けていきたい、というお話を伺いながら、私と関わってくれている子どもたちが頭に浮かびました。理論と実践の積み重ねが溢れる太田先生から学ぶこの講座の受講を決めて間違いなかったと感じました。
・ヨガの効果
「固有受容感覚の入力・調整、自律神経系のバランス調整、自己調整能力の向上」とあり、支援学校での実践を例にお話がありました。私が勤めてきた中学・高校でも「まっすぐ座れない」「自分の足指を思ったように動かせない」「腕立て姿勢がうまくできない」など「今の自分を感じ取り調整すること」が難しそうな子どもをたくさん見ているので、「学校」「学校に通う世代の子どもたちが過ごす場」でヨガをおこなうことは現代の全ての子どもの健全な発達において必須だと改めて感じました。
・侮るなかれ、チェアヨガ開催時の工夫…
姿勢作りでポイントになること、子どもによる特徴や工夫、環境設定の目安、100均で揃えられるグッズやその使い方、など子どもが心地よい・意欲的になれる準備方法がわかりました。早速来週の担当授業で試してみようと思いました。
・子どもはちゃんと感じとっている
呼吸やポーズを教えようとしすぎる、できる・できないを軸にする空気感は、そのまま子どもに伝わり「面白くない」「反抗的な態度」を生む要因になることも、とありました。自分の実践を思い返すと、まさにその通り。教えたい、ちゃんとしよう、が勝る実践は途中でやめてしまう生徒が生まれました。「私が感じた心地よさを子どもたちにも知ってほしい」と進めた時間は子どもたちも変化を感じ取りながらヨガ・マインドフルネスの時間を過ごしてくれました。
「先生・大人も子どもも気持ちいい・楽しい時間を一緒に過ごす」ことが好きな時間、またしたい体験に繋がると感じました。
・自分自身が感じていることを「感じとる」
チェアヨガ実践があり、実践中の心・体・表情の変化を体感し、その後実践の解説がありました。知識と共に実際に教室などで子どもたちがどんな時間を過ごすのかを体験でき、「自分自身を感じとる」感覚やそのアウトプットをしやすい工夫が浮かびました。
・がっこうヨガが目指すところ
不登校の子が学校に行くようになる、通信制高校とオンラインヨガを続け大学にフルで通うようになった、など、過ごしやすさや社会復帰に繋がる実践例を共に学んだ「がっこうヨガが目指すところ」。活性・鎮静効果やその場をどのように作るのかなど、具体的に知ることで効果を高めることにも繋がる安全な場所作りをできるのだと知りました。周りの教員にも共有していきたいです。
・「なんと盛りだくさんな実践!」と共に学ぶ深い知識
スライドはわかりやすく、今後現場で使用できるようにまとめられた資料はポイントをおさえながら実践を増やせるお守りにもなり、大変ありがたいと感じています。目的別呼吸法・ポーズやさまざまな実践の体験をおこない、子どもへ実践するコツと有効性を知ることができました。更に、「実際の子どもたちはこんな困りごとがある」「こんな風に工夫すると」といった情報共有も随所にあり、環境設定に活かせる想定や事前の準備・工夫をいくつも知ることができました。
・私が勤める教育現場で広げられる
アウトプットもしやすいくらい頭が整理される講座でした。他の教員に「子どものどんな変化に繋がるのか」を具体的に簡単な表現で伝えていく機会を増やせると感じ、1人よりも2人、2人よりも・・・と教員間で仲間を増やし、学校でのチェアヨガ・マインドフルネスの場が増やしたいと思いました。
(レポート及びアンケート取りまとめ担当・がっこうヨガ会員 嶋田)
えじそんくらぶ様と共催の形で、毎年4月29日に開催することと決定致しましたので、ぜひご予定合わせてふるってご参加ください。アーカイブもございますが、”指導者育成”という観点から、LIVE参加・対面参加をお勧めします。また、ご自身の地域での開催を希望される場合には、研修依頼としてご用命いただきたいと思います。




コメント