この度、代表理事太田千瑞とがっこうヨガ会員で現役の公立中学校教員・私立学校高校教員の2名をアシスタントとして、特別授業を実施致しました。夏期講習の一部として行われたため、希望者が参加のスタイルであり、熱心な態度で終始進みました。
心の天気と体のチェックシートを用いて、いまの自分の状態を可視化します。事前アンケートでは、日頃の体調への回答が多く、心の状態についてはあまり触れられていませんでした。代表理事の「ストレス状態の自分」と「元気な状態の自分」の違いを改めて考えてみる、という場面では、活発に意見が出ました。
授業①の流れは以下の通りです。
ねらい:体の状態
テーマ:前屈
・コンディションチェック(人型チャート、心の天気)
・導入
-ストレスとは?(感じるのはいつ?どこで?何に対して?)
-元気(健やか)とは?
-ヨガとは?
①心と体をつなぐ方法
②「呼吸」を大切にする
③人と比べ内でよ~く「観る」
・ウォーミングアップ
様々な感情をテーマに歩く(嬉しい、失恋、不安)
・呼吸(肋骨触る)左右差チェック
・音あつめ 外―中―自分
・ハッピーな呼吸
・チェアヨガ 両手上げ下げ、ツイスト 首チェックbefore
・目の運動 上下、斜め(右左、) 首チェックafter
・チェア 縁をもってcat&cow/前屈チェック Before
・下向きの犬のポーズ
・太陽礼拝 前屈チェックAfter
・英雄1―英雄3(飛行機)
・木のポーズ
・ペア
椅子のポーズで綱引き
エレベーターゲーム(階数を指示して動く)ペア→全体
~休憩
・星のポーズ
・英雄2
・ペアポーズ
―ダブルツリー
―パールシュバッコナーサナ
ペアでハートをつくるなど、ヨガポーズの形を見ながらペアをランダムに交換する
・輪になって片脚ずつ股関節チェック (膝を曲げ、上下に動かす/脚を前後に動かすバランスゲーム)
・輪になって英雄のポーズ1
・ヨガゲーム:信頼の輪
・コブラ うつ伏せ、シンプルツイスト
・ビジュアライゼーション「秘密の場所」
・宿題 クマの呼吸もしくは、478の呼吸を練習し、寝る前の自分の状態を観察する
・ありがとうビーム(マインドフルウォーク)
教室の中の物を見て感謝しながら歩く、座る
・音集めメディテーション/ヘッドホンの呼吸
・ふりかえり 「からだの状態」を把握しながらポーズ、ヨガゲーム、ペアポ
ーズ、リラクゼーションについて感想をまとめる。
ペアポーズを通じて、自分の体の動きをしっかり見つめる時間は、「え?どうして?」と驚きの反応があったり、少しのエクササイズの後に、突然前屈が深まると「え〜!なんで〜!?」と大盛り上がり。体の不思議なメカニズムに自分の体への意識が深まったようでした。
学年が違う生徒が夏期講習で集まり、一緒にヨガを体験しましたが、初対面でもペアやグループとコミュニケーションをとりながら協力していました。ヨガ経験者もいましたが、過去のヨガとは異なる点も多く、生徒たちは皆楽しそうでした。
工夫されていた点として、全体の流れがテンポよく、ペアやグループワークも適度に入っていて構成が良く、生徒が楽しめるように、そして集中できるように構成されていました。
改善点として、ワークシートの書き方について、サポートがあるとより授業が整理されて、今後各自でヨガをするときに役立つと思いました。
実際の授業を拝見でき、自分の学校でももっと広げたい、さまざまな導入のスタイルがあることを学べて、できることからやっていこう、そして、もっと学んでいこうと思いました。
(レポート担当:がっこうヨガ会員)
生徒たちの感想(一部)
・気持ちを落ち着かせることができて、日々の疲れやストレスが軽くなっていくように感じました。信頼の輪は見てると怖そうだったけど、やってみると意外と楽しかったです。
・普段使っている教室をあらためてみていると、雑念が消えたし、視野が広がった気がした。
・ヨガをやった後、頭痛の少し良くなり、体(特に足)が軽くなりました。また、少し疲れたのか、眠くもなりました。最初のヨガの内容は、結構きつめのが多く大変でしたが、最後の方はとても体をリラックスさせられる内容だったので、とても良い気分になりました。
・体が軽くなった。呼吸を感じて呼吸をゆっくりしようと思った。仲間とやるとよりリラックスできたり伸びたりできた。日々、感謝しようと思った。感謝すると好きになれる。
・体が軽くなってじわじわと温まった感じがした。頭がすっきりして、いつもより水を飲んだ時に染み込んだ感じがした。初めてのヨガ体験だったが、とても楽しかった。最後の活動(ありがとうビーム、見るマインドフルネス)で、普段使っている何気ないものがとてもありがたいものに思えて、自分自分もとても集中できました。
・ちゃんとゆったりとした時間を過ごしたのは久しぶり。気持ちも身体も落ち着いた。ものに刻まれた歴史を感じた。
・体がすっきり目覚めたような感覚がしてよかった。肩が軽くなった。ゆったりと時間が流れてる気分だった。
・体の不純なものが流れた気がする。ヨガで身長が変わる?!というのにびっくりした。楽しかった。久しぶりにゆったりできた感じ。誰にも急かされないのが嬉しい。自分のクラス(史上)最高!!
ヨガやマインドフルネスが自分の生活において、どのように寄与するのか、学び取れたようです。「ヨガ部を作りたい」「家でもっとやりたい」といった声も多く見られました。
今回は、教室を多様な感情で自由に歩くマインドフルウォークを導入で行い、まとめの時間として、再びゆっくり教室を自由に歩くマインドフルウォーク後に、「ありがとうビーム、見るマインドフルネス」にて、しっかりじっくり教室内を眺めてみるというワークを行いました。
日々の授業や雑踏の中で、教室にいる自分や教室そのものをしっかり”観ること”は少ないでしょう。ただただ”観ること”によって、感謝が生まれてきたり、集中が高まったりする面白さを生徒と共に学ぶことができました。
「教室に入りたくない」「授業がめんどい」「勉強したくない」という訴えも多い思春期。いつの間にか、感謝の心を広げられる、<がっこうヨガ>の本質を生徒たちの感想から味わうことができました。
学校教育の中でヨガやマインドフルネスを行う意義を改めて感じました。
がっこうヨガYoutubeはこちらから
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代表理事太田千瑞もしくは副理事南舞がお伺いし、ストレスについてやセルフケアをテーマとした講義の後、ヨガやマインドフルネスの実践を行います。
芝浦工業大学附属中学高等学校の皆様、ありがとうございました。
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