top of page

日本アダプテッドスポーツ学会参加

代表理事太田千瑞と、東京都内特別支援学校指導教諭鈴木教諭とともに、日本アダプテッドスポーツ学会 第27回大会 の口頭発表に登壇して参りました。


アダプテッドスポーツとは一人ひとりの発達状況や身体の状態に「適応(adapt)させた」スポーツのことです。


障がい者や高齢者なども参加できるように既存のスポーツを修正したもの、新たに創ったものを指します。


アダプテッドスポーツとは?:こちらからhttp://www2.dent.nihon-u.ac.jp/bulletin/kiyou46/01SATO.pdf


 学会の始めには、基調講演として、「アダプテッド体育・スポーツ」と「合理的配慮」の関係性」について、岡山理科大学経営学部 川島 聡 教授よりお話があり、具体的な事例や法律における「合理的配慮」の捉え方についても学ぶ機会を得られました。





前半は、鈴木教諭より体育の体つくり運動やなぜヨガを採用したのか?などについてご説明があり、後半は代表理事太田より<がっこうヨガ>の広まりと研究の視点における難しさと今後の発展に向けて発表しました。


テーマでもある「学校卒業後の運動習慣」へつなげるために、まずは運動嫌いを作らないため、矢印を用いた視覚支援の提示例を通じて、体を制止することを実現させるために要した授業数を報告し、卒業後も一人で気軽に取り組めるヨガを体験することの大切さをお伝えしました


ヨガは、道具がなくても狭いスペースでも行うことができ、オンラインで参加できることも増えてきましたので、取り組みやすさという点でも広がっています


また、「人と比べない」というヨガ哲学の観点は、運動が苦手な子どもたちや運動へのモチベーションの低い場合であっても取り組みやすさにつながるのではないでしょうか?



 <がっこうヨガ>の導入の現場は、多岐にわたり、ヨガの効果に向けたねらいと目的も千差万別です。



・「比較しない・ポーズの完成をゴールにしない」という考え方で取り組めるのが子ども

たちだけでなく、教員にとっても気持ちが軽くなるような気がしました。

自分を知る、自分に目を向けるきっかけにヨガはとても良いと思います。

事例の中にあったヨガの宿題は、保護者と一緒に運動習慣作りができて良いと思いました。


・学校教育で扱う場合は運動療法との住み分けをどうしていくのか、どのように目標設定

していくのかについて今後さらに深めていきたいところです。


 感想レポート(特別支援教諭 竹内)





 まとめ


 <がっこうヨガ>において、大切にしていることは、教育課程・指導案に準ずる形で、

ヨガ・マインドフルネスを児童生徒へ届けることです。子どもの発達特性に合わせて届けられる上、同じ呼吸・ポーズを体験して、1つの目標に向かうのではなく、

自由に豊かに自分を味わう時間を用いて、それぞれの子どもが気づきを得て、「木のポーズが好きだな」「リラックスできたな」と、各々が学び取っていく体験を重視しています。


 何か1つの目標に向かって、(例えば、柔軟性を目指して◯ポーズを採用する)という形であると、「何かに当てはめようとする態度」が教師側に出てしまい、ヨガ・マインドフルネスの醍醐味が薄れるようにも思います。


 子どもたちを信じてまずはやってみる、楽しんでみる、子どもの反応を見ながら試行錯誤するという教育の本質を学ぶ2日間となりました。


 引き続き、当法人では学会や研究会など専門的な視点を踏まえて、より良い指導案や授業作り、子どものアセスメントに活かす学びの場を運営して参ります。



 がっこうヨガ推進委員会 研修担当



 過去の学習委員会はこちらから


閲覧数:105回0件のコメント
bottom of page