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東京都大田区立入新井第四小学校におけるヨガ授業の実施報告





 がっこうヨガ会員の川村香織ヨガ講師が、大田区立入新井第四小学校にて、小学5年生に向けてヨガ授業を致しました。



<授業のねらい>


・体を動かしたり、呼吸することによって、気持ちの変化があることに気づく。

・「感情」とはなにか、また「リラックス(落ち着く)」について知り、どんな「感情」もありのまま受け入れ「リラックス(落ち着く)」に変える方法には、ヨガの呼吸・ポーズ、リラクゼーション(休息のポーズ)があることを知る。


なにがはじまるんだろう?と少し緊張ぎみの生徒たち。

そして、裸足で体育館で過ごすことにちょっぴり落ち着かない様子。

けれど、足指じゃんけんで一気にリラックスの表情に変わりました。

冷たかった足もぽかぽかになり、導入にちょうどいいゲームのようでした。


その後、ねらいの1つである「感情」について知る、という観点で登場したのが、”ぴえんのクッション”です。子どもたちは、大声を上げてリアクションし、一気に盛り上が流様子が見られました。子ども向けには、視覚的な小道具が有効であると思いました。


「どういうとき、ぴえんの気持ちになるかな?」と川村講師の誘導から、子ども同士の話し合う時間となりました。年頃の子どもたちであり、もしかしたらディスカッションは盛り上がらないのかな?と思ったのも束の間、”ぴえんのクッション”の登場のおかげで、どんどん、発言してくれました。私の近くにいた男子児童は、「弟と喧嘩して怒られた時」と、はにかみながら、小声で教えてくれました。







 続けて、「感情」で体や呼吸はどのように変化するのか?ということについて、具体的な例を多く挙げ、川村講師が説明しました。子どもたちも真剣な表情で聞いていました。

 「体と心はつながっている」「呼吸も感情とつながっている」 

 学校の授業では、心の健康も体の健康も取り上げて説明されますが、よりその相互関係がイメージできたようでした。


活性効果の呼吸のあとの鎮静効果の「ヘビの呼吸」これは全体が一体化しました。

口をイーと横にして、「シー」と音を出しながら息を吐く。見えない呼吸を 「シー」と音で聞くことがとてもわかりやすい。

「シー」ずかになれる「ヘビの呼吸」ぜひ、普段の学校生活でも集中へと切り替えるときに使ってほしいな。と思いました。

視線の向きを具体的に示すとより取り組みやすくなりますね。





呼吸のおかげで、落ち着いたところで、ヨガポーズの流れとなり、集中して取り組めていたと思います。

周りの子より、うまくやろうと必死な子も少なからずおり、

「いいんだよ、どんなポーズでも大丈夫!」「どんな感じがしてるかな~?」と声がけさせてもらいました。

常に評価がある生活、どうしても誰かと比べてしまったりしてしまいますよね。

でも、ヨガはそうじゃない。

ありのまま、今の自分のままで大丈夫。

どんな気持ちがしてるかな~?自己対話できたら素敵ですね。


「木のポーズ」は 1人からのペア、そして、男子・女子のグループで行う流れは、身体と心で違いを味わえたとてもいい流れでした。

「1人だとぐらぐらしていたけど、ペアやグループだとやりやすかった。」

と発言してくれました。

特に男子は、ペアやグループは恥ずかしさから、最初は抵抗があった子もいましたが、

やってみて、うまくできたときの 達成感からの笑顔は輝いていました。頑張ったあとの

休息タイム。


体育館のマットの上で目をつぶって寝る。仰向けになって寝るだけだなんて、きっと驚いたのでしょう。初めての体験だったと思います。

子どもたちは、目を閉じて、とってもリラックスできており、びっくりするほどでした。

ヨガの終わりは、ティンシャの音色を聞いて、自然に起きるものですが、ちょうど、チャイムの音が鳴り、なんともがっこうヨガらしい終わり方で、授業が終了しました。


「子どもたちは、まだ寝てたーい」という心の声が大きな言葉として表現されました。

導入にてふれた、感情の話や「体・心・呼吸・感情は、つながっている」について、 きっと体感できたのではないか、と思います。子どもたちの様子から伝わってきました。


最後のふりかえりでは、感想を聞く場面。

何人もの子が手をあげ、感想を発表していました。

始まりの時のやや緊張した表情とは変わって、すっきりした表情だったことがとても印象に残っています。


小学校でのヨガに、初めてアシスタントさせていただきましたが、体育・道徳・総合の授業として、本当に必要だなあと改めて実感しました。







楽しい集団に行えるゲームから、感情をトピックにして、子どもにもわかりやすい話、呼吸法、ヨガポーズ、盛り上がるペアポーズとリラクゼーションというヨガの流れを大切にし、子どもたちが内観する時間を作るという授業を実践している、がっこうヨガの活動が広がっていくことを望みます。

(レポート・アシスタント担当:がっこうヨガ会員 相澤・市倉)




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