この度、がっこうヨガ推進委員会代表理事太田千瑞が、宮城県宮城第一高等学校 2 年次保護者様の学年行 事の講師として、「思春期の子どもとの向き合い方」をテーマに講話と呼吸法・チェアヨガを行い、会員の 高橋がサポートを行いました。
前半は、思春期の子どもとの向き合い方 についての講話です。
講話は、子どもの気になる様子について具体例を挙げて保護者にお子様の様子を問いかけるところから始まりました。
10 代の脳は、”我慢が苦手”であり寝かしつけ係としてスマホを使用している子どもがいると捉えると支援が見えてくるいうことを話されていました。特に、思春期はメラトニンの量が減るために大人よりも朝起きるのが難しいこと、鉄分や亜鉛不足といった栄養不足の子も増えていることなど、身体的な理由もデータとともに示していただきました。
印象的だったのは、「見た目は大人と同じ」だが、脳はまだ未熟である上、興奮と抑制のアンバランスさがあること、自分が今どういう状況なのかわかっていない子が多い点を挙げられていたことでした。”そうか・・だから、行き当たりばったりの行動をしてしまう”ことへつながると理解が深まり、子どもの様子や訴えについてわかりやすく説明されました。
保護者は大きくうなづいたり、メモを取ったりしながら講師の話に耳を傾けていました。
ここでアイスブレイクとして、「ちょこっとチャット」というカードを用いて保護者同士が 1 つのテーマ について話し合うというアクティビティを行いました。
最初はお互いに様子を見ながらお話されていましたが、次第に話が弾んでにぎやかになっていきました。 アイスブレイクとして行ったアクティビティにも意味があり、1 つのテーマについて話すことで話しやすくなることの体験ということもあったそうです。
例えば、女子は少し時間をかけて話を聞いてあげた方がいいが、男子は 1 つのテーマについて聞くとより本音が聞きやすいこと、といった子どもとの話し方についての話題となりました。実際に対応されているスクールカウンセラーならではなのだと思いました。
そして、普段の会話では、まるで”芋ほり”のように 1 つのテーマにいくつもの関係のない話題をくっつけて話していることがあると思うが、それはやめましょう!、といったアドバイスがありました。保護者の皆様は、「頭ではわかってる、待つことが大事とか・・・でも、やっちゃう。」といった感想を口にしながらさらに話に引き込まれていきました。
終わりの雑談では、「お互い忙しくて顔を合わせないから一気に話したくなっちゃうので、つい”攻める”モードにもなるのかも」と保護者の方数名とちず先生が盛り上がっていました。多忙感のある現代社会は、親子のコミュニケーションも工夫が必要そうです。
後半は、椅子ヨガとマインドフルネス、呼吸法 です。
先生が終始参加して下さっていたので、内容を生徒にも提供しやすいものにしておられました。
○椅子ヨガの流れ
①ウォーミングアップと体チェック
座った状態で肩回し、眼球トレーニング、首の可動域の確認、体側伸ばし
②立位
下向きの犬のポーズ、下向きの犬のポーズのバリエーションとして、cat&cow、木のポーズ、ダンサーポーズ
③ペアポーズ
向かい合わせのイス、向かい合わせのイスのバリエーション
④マインドフルネス
マインドフルネスウォーク、音集めメディテーション
⑤親子でできるヨガ呼吸
呼吸法として受験生におすすめの” Go Go Go 呼吸”
⑥まとめ
最後に体への感謝を込めた味わいの時間をとって終了となりました。
保護者の皆様はすっきりした様子で、帰り際に「楽しかった!」「肩が上がるようになった!」「子どもたちにも是非行ってほしい!」といった感想をお話くださいました。 仕事と家事、育児と常に3役こなしている保護者の方々の表情の変化に驚きました。ご参加くださった先生も、講話前よりすっきりした表情になっていらっしゃるのが印象的でした。
思春期の子どもがいる私自身、日々の子育てで我が子との関わりの難しさを感じることがしばしばあります。
ちず先生のお話は、とても分かりやすい上に納得できること、「そうそう!」と思うことが多く、「片付けすることを優先しづらい時期」「興味のあること以外は忘れることが多い時期かもしれない」といった「そうなんだ!」と目から鱗の情報も満載で 1 時間半があっという間でした。
〈参加者の感想〉
素晴らしいセミナーをありがとうございました
ずっと気になっていた、マインドフルネスヨガと思春期、どんな関係?????
とかなりワクワクして参加しました。
確かになーーー、と考えさせられました。
見えないものを感じ、自分の内側を見る〜心の声を聴く
そんな時間を僅かでも、日々の中に持てたら良いです。
芋掘りは面白かった…あるある!ですね。
明るく楽しい先生のお話に引き込まれ、そして身体を動かして「目が開いた」感じでした。
“目を閉じて音を集める時間”意識して持てるといいなと思いました。
ありがとうございました。
高校生はもう少し大人なのでは?と親の期待するところが大きく、その反動でイライラさせられることも多かったのですが、今回太田先生のお話を聴き、まだまだ発達段階の途中である子供を寛容に受け止めてやらねばという思いに変えられました。
「芋掘り遠足」は行かないように気をつけます。
楽しい時間をありがとうございました!
保護者の皆様や先生のご感想及び表情から、子どもたちを支援する側のケアの必要性も強く感じた時間となりました。 (レポート作成 がっこうヨガ会員 高橋)
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