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小金井市立第一中学校特別支援学級にてヨガ授業

 この度、東京都小金井市立第一中学校特別支援学級にてヨガ授業をさせていただきました。


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⚪︎心の天気 

「今は曇りなんだけど、40分後は晴れてると思う。」というコメントをした生徒がいた。40分後は授業が終了する 頃。この千瑞先生のヨガを、それくらい楽しみにしていたのだろうなと感じ取れる言葉で印象的でした。この日に向けて、担当の先生方のご準備のお気持ちも素晴らしいと思いました。 


○授業の前半

 生徒たちの緊張しているような表情が、どんどんほぐれ、笑い声が出てきました。

私も、立ち位置を決めながら生徒と一緒にヨガに取り組みました。 



○ヘビの呼吸やハチの呼吸

 息を吐くという行為を、新鮮に感じているような反応が多く見られました。音に集中する場面では、聴覚にしっかりと意識を向けつつも「お腹が痛い時の格好みたい」と笑いを誘うようなコメントをする生徒もおり、さらに場が和んでいくのを感じました。 また、こういう場面において、千瑞先生は制することなく、特に反応しすぎることもなく、いい距離感で、指導案の内容を深めていかれるのですが、この流れを止めずに深めていくことが、生徒たちの安心感が自然に増していくのか・・とも感じました。 


○足の裏をマッサージで足裏スイッチオン

○電話のポーズ 


「出来ない〜。」「千瑞先生、柔らか〜い。」「凄すぎる。」などのコメントと共に、自分の体の硬さと楽しそうに向き合っていました。股関節ほぐしは、思春期の体にとっては誘導が難しいなと思う場面でもありました。 


○英雄1のポーズ〜飛行機のポーズ

○ペアで飛行機のポーズ。 

 身長差を合わせて、二人一組でのバランスポーズは、最初は遠慮しがちで、お互いに顔を見合わせたりもしながら取り組む様子が目立ちました。私語も一気に増えましたが、とてもいい雰囲気で、こうして相談し、お互いの意見に耳を傾けながらやっていく途中経過がまた重要となると思いました。 一通り出来たところで、四人一組にレベルアップし、さらに各グループの士気を高めていました。目線がつい下がって、重心が前になり過ぎていた女子四人組にアシスタントとして混じり、ポイントをそっと伝えると、すぐに改善してバランスが綺麗に取れるようになっていたので、お互い気持ちが高揚しました。

 

○下向きの犬のポーズ

 肩に力が入り過ぎており、なかなか背中が伸ばせない生徒が多くみられたため、一人ひとり対応しましたが、時間が足りないという印象でした。声かけもすごく悩みました。

 

⚪︎チャイルドポーズ  

 ここでも肩まわりの力みが抜けない生徒が多くいました。隣で見やすいように、ポーズを見せながら促すと、少し緩めることが出来ていましたが、力を抜くように伝えてもここまで難しいのか、と驚きました。 



○木のポーズ

 最も授業の中で盛り上がったのですが、一方で、疲れてしまう生徒、諦めてしまう生徒も多くいました。また、両腕を肘を伸ばした状態で天井方向へ伸ばす動きの理解と、言葉から推測することが難しい生徒が数名いました。先生方は、「まっすぐ」と言葉で誘導したり、「こうやって」と肘のあたりを触るのですが、どうも本人は理解していないようでした。

 ちず先生の「その調子!その調子!いいね!」という声かけにも視線を向けて応答していて、動きが間違っている場合でも(完成形ではないという意味で)、生徒の反応や言葉がなくても、生徒の表情を見ながらやり取りされていて、素晴らしいなと思いました。

 そこで、私もそのまま隣で過ごし、何度かヨガ授業への参加の頑張りを認めたり、少しずつ動きの方向を変えたりしながら説明すると、短時間でしたが、両腕を伸ばして前を見るような姿勢を保つことができました。

 アシスタントとして、関わることができ、とても嬉しい気持ちになった場面でした。


 参考Youtubeはこちらから↓





⚪︎シャバアーサナ 仰向けで寝転がるポーズ 


⚪︎あぐらになって背骨を伸ばし、呼吸法 を紹介し、解説した

⚪︎感謝の合掌 

手のひらをお花の形のように開かせ、閉じて合掌。


「自分自身に感謝。他者に感謝。空間に感謝。」という、千瑞先生の誘導に沿って、感謝の言葉を述べつつ終了。 



⚪︎振り返り・感想シェアリング 


「普段の生活の中で、ストレスが溜まってばかりなんですが、ヨガってストレス解消にいいな〜と思いました。」と 男子生徒。 

「身体が柔らかくなった気がします。」と女子生徒。 


 最初はキョロキョロしていた生徒、うつむいて肩を丸めて座っていた生徒、フリーズしていた生徒が、終了する頃 には、集中して前を向いていたり、顔を上げて話を聞いていたり、動く努力をする変化があり、心が温まるような印象を持ちました。


 その時々の雰囲気(子どもが必要としているだろうこと)にマッチした授業内容を、

リズミカルに進めていく千瑞先生を見ながら、生徒たちは、

「やってみようかな」自ら実践しようと思える環境になっているのだと感じました。


 (レポート担当 がっこうヨガ 会員 寺中)






 特別支援学級、特別支援学校におけるヨガ導入は広がりを見せています。指導のあり方を学校現場のニーズに合わせて深めて参ります。






 参考Youtubeはこちらから




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