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日本LD学会第32回大会でポスター発表

更新日:2023年10月11日

日本LD学会第32回大会が広島で行われ、代表理事の太田千瑞、理事の千葉商科大学川崎知己教授、監事の筑波大学飯田順子准教授の3人でポスター発表して参りました。


小中学生を対象とした小集団ソーシャルスキルトレーニング・ヨガプログラムの実践」ということで、昨年度は、オンラインで行っていた筑波大学心理・発達教育相談室でのプログラムでの実践報告でした。






 神経発達症の子どもたちは、コミュニケーションにおいて、様々な場面で苦戦していることが多いです。そのため、「ソーシャルスキルトレーニング」を小学校における特別支援教室(通級指導学級)にて経験しています。しかし、家庭では活かしきれなかったり、体の使い方のコツを掴めたいために、過度に緊張しすぎて、リラックスできなかったりしています。そのため、学校生活において、自信がなくなったり、疲れやすかったりします。


 本プログラムは、学校場面における苦戦する場面を取り上げて、ゲーム性のあるトレーニングとし、双方向のやり取りが成立しやすいように工夫しています。また、後半は、休憩を挟んで、ヨガクラスの実施。衝動的な気持ちと体の動きを感覚統合の視点から、ヨガクラスに活かすことで、無理のない範囲で、”みんなと合わせて動くこと”、”自分の呼吸のリズムに気づくこと”などをチャレンジしています。


 コロナ禍はオンラインで、現在はオフライン(対面)に戻り、メンバーや目標も変えながら、実践を積み重ねています。ソーシャルスキルトレーニングとヨガプログラムを組み合わせたプログラムは、各地域の特別支援に関わる先生方の大きなヒントとなったようで、

「この呼吸はどの場面で使いますか?」「なかなか座れない子供の場合はどうしますか?」という実践した際に誰しも検討したい配慮や、「ソーシャルスキルの教え方はどのように?」「どういう話題提供をして、ターゲットスキルを選定していますか?」など、より具体的なご質問が多かったです。


 合わせて、がっこうヨガ推進委員会の活動を絶賛してくださる大学教授の方々とも直接ご挨拶でき、大変貴重な会となりました。




LD学会は、大学の研究者の先生だけでなく、現場の教員、教育関係者、心理士、発達障害の子ども達を支援している支援者、医師、保護者・・・と多くの異分野の方たちが一堂に会す大きな学会です。開会式の後、今回の大会長、広島大学の湯澤先生のご講演より始まりました。ワーキングメモリと子どもの学習困難の関係、子どもを正しくアセスメントすることの大切さをご講義くださいました。


 



広島という地での開催ということもあり、折鶴がモチーフになっていました。可愛いデザインです。会場のお隣が広島平和記念資料館となっていて、その意義も考えさせられます。

今回の学会テーマは「多様性に寄り添う個別最適な支援 -異領域でつなぐ、専門性でつなぐ-」ということで、多くの異分野の支援者たちと活発な議論ができたのは本当に素晴らしい体験でした。


子どもたちが、どこで苦戦していて、日々どのように奮闘しているか、を知ることがアセスメントであり、子どもたちにより良い支援を届けたいと考えている先生たちを支えたい。


神経発達症と言われる子どもたちが、自分らしく生きる方法の支えにヨガやマインドフルネスの捉え方を届けられる先生を増やしたい・・・・


今後とも啓蒙活動を続けていきます。


研修担当:事務局 樋口


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