東大阪支援学校はなさくプロジェクト〜がっこうヨガ出前授業・教員研修・コンサルテーション
- gakkouyoga
- 4 日前
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更新日:1 日前
2025年度は、複数の研究事業が同時に始動する節目の年となりました。その中でも、特別支援学校内に常設の〈ヨガスタジオ〉を設置し、教育活動の一環としてヨガを実施するという全国的にも先駆的なプロジェクトに参画したことは、本研究において特に意義深いです。
学校長より、「多様なヨガ指導者が存在する中で、特別支援教育の現場理解と実践経験を重ねてきた太田先生にぜひ来校してほしい」との要請を受け、本実践が開始されました。児童生徒への深い理解と教育的視点に基づく本プロジェクトは、特別支援教育とヨガ実践の融合における一つの到達点を示すものと考えられます。

今回の出張実践では、肢体不自由部門「小学部・中学部・高等部普通課程の児童生徒」と知的障がい部門「高等部生活課程生徒」を対象に、自立活動、特別活動、体育の各授業枠においてヨガを実施しました。児童生徒の障害特性や発達段階、学習環境の違いを踏まえ、計6パターンの指導案を作成し、アシスタントと連携しながら授業を展開しました。
学校における「授業」としてヨガを導入する実践は約15年にわたり継続してきたことがまさに”花咲く”ことに。代表理事太田千瑞は、スクールカウンセラーとして、不登校、愛着形成に課題のある児童生徒、神経発達症、トラウマ背景をもつケースなど、多様な実践を重ねてきましたが、今回の取り組みは、特に現場実践に根差した知見が高度に集約された機会でした。

実践後の協議では、現場教員から多角的な視点での意見が出され、「がっこうヨガ」を継続的に実施するための条件整理や体制づくりについても検討が進みました。体育館ではなくヨガスタジオで実施することのメリット・デメリット、アシスタントや教員の関わり方、講師のファシリテーション力の重要性、ABC分析の視点を用いた行動理解、児童生徒の反応に応じた即時的なプログラム修正の必要性など、多くの示唆が得られました。
特に、講師養成を同時に進める中で、ねらいと目的を明確にしたプログラム設計、アセスメントに基づく指導の重要性を改めて確認することができた点は、今後の実践研究において重要な成果でしょう。

次年度は、本実践をさらに発展させ、「がっこうヨガマイスター制度(仮称)」として、ヨガ資格を有しない教員に対しても専門性を高めることができるシステム構築および教材開発を行う予定です。スクールカウンセラー配置から30年以上が経過した現在においても、その専門性や効果について議論が続いている現状を踏まえると、「がっこうヨガ講師」という新たな専門領域の確立は決して容易ではありません。
しかし、実践を通して、わずか30分〜40分、一度のヨガ授業により、児童生徒が普段とは異なる表情を見せ、集中力や意欲の向上、落ち着きのなさの軽減といった変化が繰り返し観察されています。とりわけ、がっこうヨガテーマの集団帰属意識の観点からも、仲間意識作りの場面を多く用いて、穏やかな空間が作られました。これらの事実は、本実践の教育的意義を強く裏付けるものでしょう。
今後は、東京都内に限定せず、特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室におけるケーススタディをオンライン研究会として展開し、実践知の共有と蓄積を図りたいと考えています。限られた予算や人員という課題はあるものの、「子どもたちにより良い支援を」という共通の理念のもと、共に学び合う実践者とのネットワーク構築を進めていきたいです。

※カーテンを開けると鏡があり、多様な活用が可能
※調光できる電気スイッチはカームダウン(休息のポーズ)に最適
同様のお考えや活動に参加したい方は、ぜひ研修依頼、がっこうヨガ会員登録をお待ちしております。
がっこうヨガ認定講師=RCYT95資格講座詳細はこちらから、2026年10月以降第2期生の講座スタート予定です。
電子黒板を利用してYoutubeを動画教材とし、朝の帯学習や授業(自立活動・体育・特別活動など)で導入しましょう。
〜編集後記〜
東大阪支援学校におけるはなさくプロジェクトの一部「光や音で心を落ち着かせる《スヌーズレンルーム》」で、束の間のリラックスタイムを満喫した代表理事太田
◇アシスタント がっこうヨガ会員 嶋田よりレポート
① 東大阪支援学校の教職員・児童・代表理事 太田がつくる穏やかな空気感
先生方の温かな眼差しや声かけの中で、児童たちが安心して過ごし、提案された動きに自らトライしていく様子がとても印象的でした。
② 「もっとここに居たい」――授業後の児童の様子
代表理事の太田は、毎回必ず指導案を準備したうえで、目の前の児童の様子に合わせて授業の展開を工夫されています。特性や「いま」の状態に寄り添った関わりの中で授業が進むうち、ある児童は、開始当初はヨガマットから離れた場所へ移動したがっていたものの、途中からは太田の誘導に心地よさそうに反応し、授業後には最後までヨガマットから離れようとしませんでした。他の児童たちも、授業後には自然と太田のもとに集まり、嬉しそうな表情や穏やかな眼差しで見つめる姿が強く心に残りました。
がっこうヨガ推進委員会で学んでいる内容と現場での実践が深く結びつく、非常に貴重なアシスタント体験となりました。
アシスタントや見学については、がっこうヨガ会員の皆様へアナウンスしております。共に学ぶ仲間として切磋琢磨していきたい方はこちらからご入会ください。




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