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特別支援学校における体育ヨガの展開




先日、東京都田無特別支援学校にて開催されたヨガ交流会へ

代表理事太田と会員小川が参加して参りました


本授業は、3つのパートに分かれ、


①鈴木先生によるヨガ指導

②各グループに分かれて、子どもの実態に合わせた小集団指導

③ヨガインストラクターによる音楽合わせたヨガポーズの披露

が行われました


鈴木先生のヨガ指導においては、

一般的なヨガ呼吸やポーズだけでなく、

ヨガゲームを用いた「ピタッととまる」という身体意識を

動物のイラストを用いた視覚支援、

カラーボールによるゲームのはじめとおわりへの切り替えを促す

ゲームルールの設定という工夫がなされていました

呼吸やポーズにおいては、短期目標と長期目標の設定が

子どもの身体的・心理的発達段階に合わせて調整されており、

個別の目標ごとで、小グループを選択されていました。


代表理事太田のグループでは、言語による双方向のやり取りが難しい生徒に

対しては在籍の先生が個別についていただき、動きを繰り返す支援と

「ゆっくり手を挙げよう」などの配慮がなされました。

また、集中や気持ちの切り替えが難しい生徒に関しては、

3つのポーズの組み合わせを何度も繰り返すようなインストラクションにすることで

与えられた時間内目一杯体を動かすことを目指しました。


大変驚いたのが、ヨガポーズ名を言うと、その動きを自分で自然とできるように

なっていたことです。ヨガ講師のインストラクションや動きを見て模倣する段階から、

自分の記憶の中で動きを組み立て、心地よい呼吸とともに楽しんでいました。


身体意識と感情をつなげる声かけとして、擬音語を活用したり、

体の力が抜けるような動きを多彩に用いていた鈴木先生のご指導を

真似ながら、足の裏を踏み締める感覚を意図して、前後に揺れてみました。

しなやかに動くことは難しい場面もありましたが、

腕の高さを言語指示だけで調節しようとする態度や「はあ〜」としっかり吐き切る様子に

とても充実した気持ちに指導者側がなりました。



◯授業へ参加して


まずは、鈴木先生の生徒への寄り添い方、声のかけ方が丁寧でとても勉強になりました。

楽しそうにヨガのポーズを行っている生徒全員が印象に残っています。

ゲームの順番を待つ間、周囲に褒められてヨガポーズを披露したところ、

足がつってしまった生徒がいました。

股関節周りの柔軟性が高いように一見思える生徒も褒められるとやり過ぎてしまうこと、

一方で、個別対応してもらって嬉しそうな生徒の様子もあり、

信頼関係の中で、難しい動きへの挑戦する心を育てながら、障害のある生徒の身体的な特徴など、

体への学びをさらに深めたいと思いました。

特に股関節周りの解しのステップや痛みをどのように子どもが感じていて、SOSを出せるのか?

といった観点です。日頃、親子ヨガや就学前の子どもへの支援を行なっていますが、

関わり方に対して、より良い学びを得ることができました。


がっこうヨガ会員 小川




まとめ


授業終了後は、ヨガワークスのヨガインストラクターの皆様と情報交換を行い、

多様な子どもたち、配慮を要する子どもたちへのヨガに対する考え方を共有することができました

定期的にこのような機会があると、卒業後のヨガ習慣への大きな貢献になると思います。

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