千葉県立長生高等学校開催:養護教諭部会登壇
- gakkouyoga
- 4月5日
- 読了時間: 6分
更新日:4月16日
2025年3月、千葉県立長生高等学校にて行われた、「教育研究会養護教諭部会」へ、代表理事太田千瑞、がっこうヨガ会員松戸、浅野の3名でお邪魔しました。

○研修の流れと概要
資料に沿って、研修が始まりました。
すぐに、3 分間のメディテーションで呼吸+(おしり or 足)に意識を向けていくマインドフルアンカーの時間がありました。このようにマインドフルネスアクティビティーやヨガの実践活動を通して、より身近に感じられる体験があることで、座学の内容がより結びつき、学んだことを保健室で実際に、子どもたちにどの様に繋げていくことができるかなど、一つのアイディアとして、千瑞先生のお話が先生方へ届いていく時間であったのではないでしょうか。先生方が、徐々に内側に意識が向いていく過程を肌で感じていました。
まずは自ら行ってみる、気づきを得ていく瞬間、そして意見交換をしながら学びを深めていくことで、その場に活気が溢れていく様子もありました。身体を動かした後は、リラックスする時へ。全体的に、とてもなごやかな雰囲気で研修が終わりました。
ヨガは経験したことのある先生がいたものの、マインドフルネスについてはあまり経験がなく、戸惑っている様子の先生もいるように見えました。マインドフルネスウォークでは、最初はざわざわしてうる様子がありましたが、時間が経つにつれ、先生方ひとりひとりが集中しているような雰囲気を感じました。

○先生方の様子
少し、緊張されていましたが千瑞先生の明るい雰囲気から、すぐに安心された様子でした。養護教諭の先生方は、内容を聞きながらうなずく方、共感するといった表情が見受けられました。ヨガやマインドフルネスが大半の方が身近ではないとのことで、今回の学び
の中で、初めて知る内容から驚きながら、メモを取っている方もいました。特に、実際マインドフルネスアクティビティーやヨガを行う活動時間になると、より表情がゆるみ笑顔になっていく過程がありその場が切り替わる瞬間が、とても印象的でした。
自然と身体にも興味を持ち、楽しそうに参加されていました。リフレクションタイムでは、意見交換をしている最中も笑い声も聞こえる温かい時間でもあり、学びを深められている様子がありました。その流れもあり研修後も、先生同士で気づいたことや感じたことをお話されていました。
太田先生のスクールカウンセラーの経験を交えてがっこうヨガの必要性を伝えることで、参加している先生方も生徒達をイメージしながら話を聞くことができ、ヨガやマインドフルネスに興味を持って研修に参加している様子が伝わってきました。実際の困難事例に対してもヨガやマインドフルネスで支えられることがわかりました。そして、実際に体験した後の先生方の穏やかな表情がとても印象的でした。がっこうでヨガやマインドフルネスを実践するためには、まずは先生方に体験し、味わってもらうということがとても重要と感じました。
○実演や実践を行ったヨガやマインドフルネス
チェアヨガ
・マインドフルネスアンカー:3 分間のメディテーション呼吸+(おしり
or 呼吸)に意識を向ける
・心の目(みどり・あかのボールあてクイズ)
・言われた位置に身体の部位に触れる(EX:手を机の上に)
・じゃんけん(千瑞先生にじゃんけんに勝つ/負ける)
・肩を動かす/首を動かす(行う前と後の身体の違い)
・左右の人差し指を前に出し、目だけ右・左動かす
・星のポーズ(チェアヨガバージョン側屈)
・マインドフルウォーク(足の感覚/周りを見渡す)
マインドフルネスアクティビティー
・(蛇の呼吸/ハチの呼吸/クマの呼吸/合格 555!)+ ペアで意見交換
とペアでもどれか一つを選択しロールプレー
・手洗いメディテーション + 意見交換・スタディーケース
・スージングタッチ・バタフライハグ
展開1;チェアヨガ
・下向きの犬のポーズ
・木のポーズ
・ヘッドフォンの呼吸
・ヘリコプターのポーズ
展開2;前庭感覚へのアプローチの説明をいただきながら
・ランジのポーズ
・英雄のポーズ
・パッピーな呼吸
・星のポーズ
展開3;基本のポーズと生徒の反応の説明をいただきながら
・山・木のポーズ
・仰向けのチャイルドポーズ
・ねじりのポーズ
・休息の時間としてシャバアーサナ
(秘密の場所ビジュアライゼーション+ボディースキャン)
展開4;ポーズの解説と活用場面の説明をいただきながら
・岩のポーズ
・スーパーマンのポーズ
・音集めメディテーション
○まとめ
マインドフルネス・ヨガについて具体的でとても分かりやすく、どのような効果があり、それをどう実践に活かすかなど、遊び心、ユーモアを含めながらポイントを抑え、心理学メンタル面・フィジカル面の両方の視点でアプローチの仕方を伝えてくださいました。先生方とインタラクティブに、困り事にも寄り添われながら千瑞先生がお話をしており、徐々に徐々に深い内容へと入り、それに向き合いながらの研修でした。脳や神経系、心の作用、呼吸がいかに関係をしているか、アクティビティーを通して、より気づきを得ることができました。特に、最後のシャヴァーサナは、リラックスして自分を味わう時間、自己調整する貴重な体験で、先生方もまさにマインドフルな時間を過ごせていたのではないでしょうか。座学の間にアクティビティーがあり、内側へ意識を向ける時間はより今回の内容が身体と心の繋がりを感じながら私自身も参加させて頂いていました。千瑞先生の子どもたちとのエピソードトークやどのようにアプローチをしているかなどを伝えて下さったことで、イメージがしやすかったです。ペアワークやリフレクションがあることで学びをより深められた時間になりました。
○先生方のご感想より
「 身体が軽くなり、ヨガは心と身体に良いと学び、子どもたちにも良いですが、まず私たち教師にも良いということが分かりました。」
「ヨガを実際に体験し、呼吸は大事ということを知りました。」との感想をお聞きすることができました。一方で、「呼吸を届ける感覚が分かりません」「正解はありますか?」との意見もありました。「身体が硬くて」とのお声も多くありました。
一人一人の先生方が研修を通して、身体の変化に向き合っているからこその言葉を伝えて下さったのを感じます。メディア掲載の新聞や本、ヨガ教材など、興味を持たれている姿もありました。
呼吸(ヘビ、ハチ、クマ)をした後に、ペアになり、好きな呼吸を伝え、お互いにインストラクションをするという場面があったが、初めて体験した呼吸をインストラクションも行うというのは少し難しいのかな…と感じた。
○最後に
座学と実践で緩急のある研修時間から、身体に意識を向け始めて、感覚の違いや気づきを先生同士で自然とお話されている姿があり嬉しく思いました。研修がきっかけとなり、心のお守りとして少しでもヨガとマインドフルネスが先生方の日常生活にも取り入れられ、保健室でも一人でも多くの子どもたちに届くことを願っています。
私自身もアシスタントとして参加させて頂き、アジャストをして、身体の向きや呼吸の仕方などを伝えていく中で変化を感じて下さった反応があり、貴重な時間にもなっていました。
講義、ヨガとマインドフルネスの体験、ペアでの話し合いなどがバランスよく組み込まれ、また休憩時間にも手洗いメディテーションをするという課題もあり、様々な工夫がされていることで3時間集中して、充実感あふれる研修になっていました。
(レポート担当:がっこうヨガ会員 松戸・
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